PAINT GUIDE
シリコン・ラジカル・遮熱・フッソ・無機。名前だけ見ても違いは分かりません。この記事は、見積もりに来てもらう前に自分で塗料を選べるようになることをゴールに、実際に塗っている職人の目線で5プランの違いを全部書きます。
CONCLUSION FIRST
塗料選びの正解は家ごとに違いますが、判断軸はひとつ。「その家にあと何年住むか」です。迷ったら当社人気No.1のパーフェクトラジカル。理由はこの記事で全部説明します。
| プラン | 使用塗料 | 期待耐用 | 外壁 本体価格 25坪・税込 | 総額の目安 | 向いている人 |
|---|---|---|---|---|---|
| シリコン樹脂 | ニッペ シリコンセラ | 8〜13年 | 39.8万円〜 | 58.9万円〜 | 費用最優先/10年前後で住み替えの可能性がある |
| パーフェクト ラジカル | ニッペ パーフェクト | 10〜15年 | 48.8万円〜 | 67.9万円〜 | 価格と長持ちのバランス重視(当社人気No.1) |
| サーモアイ遮熱 | ニッペ サーモアイ | 15〜20年 | 56.8万円〜 | 75.9万円〜 | 2階・屋根裏の夏の暑さに悩んでいる |
| フッソ樹脂 | ニッペ フッソ | 15〜20年 | 56.8万円〜 | 75.9万円〜 | 海沿い・塩害エリア/塗り替え回数を減らしたい |
| ハイブリッド無機 | ニッペ グランセラ | 20年〜 | 63.8万円〜 | 82.9万円〜 | これを最後の塗り替えにしたい |
※ 本体価格は延床25坪あたりの税込価格。足場・高圧洗浄費が別途かかります(25坪の目安 合計約19万円)。総額はお見積りの最初に明示します。※ 期待耐用年数は塗料メーカー公表値に基づく期待値で、立地・環境により前後します。保証年数とは異なります。
BASIC
結論:樹脂(じゅし)のグレードです。色でも、ツヤでも、職人の手間でもありません。
色をつけるのが顔料、それを壁に固定して膜をつくるのが樹脂です。塗料の性能=防水機能が何年持つかは、ほぼこの樹脂で決まります。シリコン、ラジカル制御、フッ素、無機というプラン名は、すべてこの樹脂の種類の名前です。
塗った直後の見た目は、シリコンでも無機でもほとんど変わりません。差が出るのは5年後、10年後。色あせ・チョーキング(白い粉)・コケの出方が、樹脂のグレードで大きく変わります。
当社はどのプランでも下地処理・3回塗り・工程写真の納品まで同じ品質で施工します。シリコンが安いのは樹脂が安いからで、工事の中身を削っているからではありません。ここは誤解が多いので先に書いておきます。
5 PLANS
国内の戸建て塗装で長年使われてきた定番グレードです(当社は日本ペイントのシリコンセラシリーズ)。期待耐用8〜13年。「10年前後で住み替えるかもしれない」「建て替えの可能性がある」なら、高い塗料は過剰投資になるため、これが合理的な選択です。本体39.8万円〜(総額の目安58.9万円〜)。詳しくはシリコンプランの解説記事へ。
「ラジカル」とは、塗膜の劣化を進める因子のこと。顔料(酸化チタン)が紫外線を受けると発生するこのラジカルを抑え込む制御技術を持つのが、日本ペイントのパーフェクトシリーズです。シリコンとの価格差9万円で期待耐用が2年ほど延びる計算になり、1年あたりのコストで見るとバランスが最も良い。だから当社はこれを標準でおすすめしています。本体48.8万円〜(総額の目安67.9万円〜)。詳しくはパーフェクトラジカルの解説記事へ。
太陽光の赤外線を反射して、屋根や外壁の表面温度の上昇を抑える塗料です(日本ペイント サーモアイシリーズ)。「2階が夏サウナになる」「金属屋根の作業場が暑い」という悩みには、耐用年数だけでは測れない価値があります。期待耐用15〜20年。本体56.8万円〜(総額の目安75.9万円〜)。効果の出やすい家・出にくい家があるので、遮熱プランの解説記事で正直に書きました。
結合力の強いフッ素樹脂で、紫外線・雨風・汚れに強いのが特長です(日本ペイント フッソシリーズ)。当社は塩竈という海のそばの町の会社なので、塩害で傷んだ外壁を数多く見てきました。海風の当たる立地で長く住むなら、フッソは真剣に検討する価値があります。期待耐用15〜20年。本体56.8万円〜(総額の目安75.9万円〜)。フッソプランの解説記事で塩害との相性を詳しく。
石やガラスと同じ無機成分の耐候性に、有機樹脂の柔軟性を組み合わせた最上位グレードです(日本ペイント グランセラシリーズ)。期待耐用20年〜。いま50代で「次の足場はもうかけたくない」なら、これが最後の塗り替えになり得ます。本体63.8万円〜(総額の目安82.9万円〜)。硬い塗料ならではの注意点も含めて無機プランの解説記事へ。
LIFETIME COST
塗り替えのたびに、塗料代とは別に足場代(25坪目安 約16万円)がかかります。耐用の長い塗料は、この「足場の回数」を減らせます。
| プラン | 期待耐用 | 30年間の塗り替え回数 目安・単純計算 | 足場を組む回数 |
|---|---|---|---|
| シリコン樹脂 | 8〜13年 | 2〜3回 | 2〜3回 |
| パーフェクトラジカル | 10〜15年 | 2回前後 | 2回前後 |
| フッソ樹脂 | 15〜20年 | 1〜2回 | 1〜2回 |
| ハイブリッド無機 | 20年〜 | 1回+α | 1回+α |
※ 期待耐用年数の幅から単純計算した目安です。実際の塗り替え時期は立地・劣化状況で変わります。「30年住むか分からない」場合に無理に上位プランを勧めることはしません。
HONESTLY
正直に書きます。塗装店にとっては上位プランが売れた方が売上は大きい。でも、住み替え予定の家に無機を塗るのは、お客様のお金の使い方として間違いです。当社は完全自社施工で、見積もりに来るのも塗るのも同じ職人。だから「その家にとっての正解」を理由つきで提案して、あとはお客様に決めてもらいます。
他社のお見積りと比べていただくのも歓迎です。プラン名と塗料名(どこの何のペンキか)まで書いていない見積書があったら、まずそこを質問してみてください。当社の見積書には全部書いてあります。
FAQ
住む年数で決めるのが正解です。10年前後で住み替えの可能性があるならシリコン、10〜20年住むならパーフェクトラジカル、20年以上住む・海沿いならフッソか無機が目安です。無料診断では外壁材や劣化状況も見たうえで「その家の正解」を理由つきでご提案します。
樹脂のグレードです。見た目の仕上がりはほぼ同じで、違うのは防水機能が持つ年数。シリコン8〜13年に対し、無機は20年〜が目安です。安い塗料=手抜き工事ではありません。
足場代(25坪目安 約16万円)を何回払うかで考えることです。耐用の長い塗料は塗り替え回数=足場の回数を減らせるため、30年住む前提ならフッソ・無機の方が総支払いを抑えられる場合があります。
シリコンとの価格差9万円で期待耐用が2年ほど延びる計算になり、1年あたりのコストのバランスが最も良いためです。ただし全員に勧めるわけではなく、住み替え予定ならシリコン、海沿いで長く住むならフッソ・無機をおすすめします。
ネット見積もりで、2つの質問に答えるだけで5プランの概算(塗装本体価格)と総額の目安をその場で表示できます。連絡先の入力は不要です。
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塗料は「住む年数」で選ぶのが正解です。迷ったら、まず5プランの比較からどうぞ。