BLOG|ベランダ防水
ベランダ防水の記事はたくさんありますが、ほとんどが「足場代」に触れていません。防水工事そのものは5〜15万円ほど。一方で足場は約16万円かかります。つまり単独で頼むと、工事費より足場代のほうが高い——これが、防水専門の業者や一括見積もりサイトが書かない事実です。塗装も防水も自社でやる立場から、正直に書きます。
THE POINT
まず金額を出します。当社のベランダ防水は5.9万円〜(5㎡・税込)。一般的な相場は10㎡でウレタン防水8〜12万円、FRP防水10〜15万円、トップコートの塗り直しだけなら3〜6万円とされています。
ここで問題になるのが足場です。ベランダ防水も足場が必要な工事で、足場代は約16万円。工事そのものより高くなります。
| 頼み方 | 足場代 | 工事費 | 合計 |
|---|---|---|---|
| ベランダ防水だけを単独で | 約16万円 | 5.9万円〜 | 約21.9万円〜 |
| 外壁塗装のみ(25坪) | 約19万円 | 39.8万円 | 58.9万円 |
| 別々に頼んだ合計 | 約35万円 | 45.7万円 | 約80.8万円 |
| 外壁塗装と同時に | 約19万円 | 45.7万円 | 約64.8万円 |
| 差額 | 約16万円 | ||
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※ 延床25坪・シリコン樹脂プラン、ベランダ5㎡の目安(税込)です。外壁の足場は高圧洗浄を含む約19万円、ベランダ単独の足場は約16万円で計算しています。実際の金額は建物の形状・ベランダの面積で変わります。相場の数値は2026年8月に当社が確認した各サイトの公表値です。
CHECK FIRST
ベランダの防水は2層構造だと考えてください。
つまりトップコートのほうが早く傷みます。色あせている・薄くなっている・少しざらついてきた、という段階なら、トップコートを塗り直すだけで済みます。費用は防水層からやり直す場合の3分の1程度です。
この違いを知らないまま「防水工事一式」を提案されると、まだ必要のない工事にお金を払うことになります。まず今どちらの段階かを確認してください。
| 症状 | 必要な工事 | 費用の目安 | 緊急度 |
|---|---|---|---|
| 色あせている・つやがない | トップコート塗り直し | 3〜6万円 | 低(5年周期の通常メンテ) |
| 表面がざらつく・粉が付く | トップコート塗り直し | 3〜6万円 | 低〜中 |
| 細かなひび(髪の毛程度) | トップコート塗り直し | 3〜6万円 | 中(放置で深くなります) |
| 深いひび・防水層まで達している | 防水層からやり直し | 8〜15万円 | 高 |
| 膨れている・剥がれている | 防水層からやり直し | 8〜15万円 | 高 |
| 雨のあと水が溜まる(水たまり) | 勾配調整+防水 | 要調査 | 高 |
| 排水口の周りが黒ずむ・詰まる | ドレン交換+防水 | 要調査 | 高 |
| 真下の部屋の天井にシミ | 雨漏り調査から | 要調査 | 最優先 |
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※ 費用は10㎡程度のベランダを想定した一般的な目安(足場代を含みません)です。実際は面積・工法・下地の状態で変わります。
LEAK
ベランダの真下の部屋の天井にシミが出たら、すでに雨漏りしています。原因は多い順に5つです。
床だけを見て「防水はきれいだから雨漏りの原因ではない」と判断すると、原因を見逃します。笠木とサッシまわりまで見る業者かどうかが、調査の質を分けます。
METHOD
防水の工法は主に3種類です。ただし選ぶ前に確認すべきは「今の防水が何か」です。新築時にFRP防水だったベランダは、次もFRPで施工するのが原則になります(既存層との相性があるため)。木造住宅の一般的なベランダは、新築時にFRPであることが多いです。
| 工法 | ㎡単価の目安 | 耐用年数 | 特徴 | 向いている場所 |
|---|---|---|---|---|
| FRP防水 | 5,000〜8,000円 | 10〜15年 | 硬くて丈夫・歩行に強い・工期が短い(1〜2日) | 木造住宅のベランダ全般 |
| ウレタン防水 | 4,500〜7,500円 | 10〜13年 | 複雑な形状に対応しやすい・既存の上から重ねやすい | 形が複雑なベランダ・改修 |
| シート防水 | 4,000〜7,500円 | 13〜15年 | 品質が安定・広い面積で有利 | 広いバルコニー・陸屋根 |
| トップコートのみ | 2,000〜3,500円 | 5年前後 | 防水層が生きている場合の維持工事 | 定期メンテナンス |
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※ ㎡単価は2026年8月に当社が確認した複数サイトの公表値の範囲です。足場代を含みません。当社のベランダ防水(弾性トップ仕様)は5.9万円〜(5㎡・税込・足場別)です。
MIYAGI
ベランダ防水の記事で、宮城の気候に触れているものはほとんどありません。しかし実際の傷み方は関東と違います。
凍害です。防水層の表面に細かなひびが入ると、そこから水が入ります。宮城は0℃をまたぐ日が多く、入った水が凍って膨張し、内側からひびを広げます。これが融けてまた凍る——このサイクルが、劣化を関東より早めます。
さらに宮城特有の問題として、春先の雪解け時に排水口が詰まるという被害があります。冬の間に溜まった落ち葉や砂が、雪解け水と一緒にドレンへ流れ込んで詰まり、水が抜けずに溜まったまま夜間に凍る。この繰り返しが防水層を押し広げます。
沿岸部(塩竈市・七ヶ浜町・多賀城市)ではさらに塩害が重なります。ベランダの手すりや笠木の金属部が錆び、その錆汁が防水層を傷めるという流れです。海に近いお宅は、床だけでなく金属部の状態も見てください。
| 時期 | やること | 理由 |
|---|---|---|
| 11月(冬前) | 排水口の掃除 | 詰まったまま凍ると防水層を押し広げます |
| 3〜4月(雪解け後) | 排水口の掃除+床面の点検 | 冬の凍結でひびが増えていないか確認 |
| 5〜10月 | 工事の適期 | 塗料・防水材が硬化する前に凍結にさらされないため |
| 11月以降 | 急がず翌春も選択肢 | 硬化不足のリスクがあります |
ESTIMATE
ベランダ防水の見積書でいちばん多い問題が、「ベランダ防水工事 一式 ◯万円」という書き方です。これでは何が含まれていて何が含まれていないのか分かりません。他社と比較することもできません。
まともな見積書には、少なくとも次の項目が分かれて書かれています。
| 項目 | 確認するポイント |
|---|---|
| 高圧洗浄 | 下地の汚れを落とさないと密着しません |
| 下地処理・ケレン | 既存の劣化部分の処理。ここを省くとすぐ剥がれます |
| プライマー(下塗り) | 接着剤の役割。省略不可です |
| 防水層(FRP/ウレタン) | 何を何層塗るか。数量(㎡)の記載を確認 |
| 立ち上がり部分 | 床だけでなく壁との境目まで施工するか。ここが抜けやすい |
| トップコート | 紫外線から防水層を守る仕上げ。必須です |
| 改修ドレン | 排水口が傷んでいる場合。詰まりの根本対策 |
| 足場 | 単独工事なら必要。金額を確認してください |
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TIMING
最後に、いちばん現実的な話をします。
ベランダのトップコートは5年前後、防水層は10〜15年、外壁塗装は10〜13年が目安の周期です。つまり外壁塗装のタイミングと、ベランダ防水の更新タイミングは、だいたい重なります。
ここを合わせれば、足場は1回で済みます。逆に合わせずに別々に頼むと、足場代(約16万円)を余分に払うことになります。
ただし——ベランダの防水がまだ健全なら、無理に同時にする必要はありません。外壁塗装のときに「トップコートだけ塗っておきましょうか」で数万円で済むこともあります。当社は現地でベランダも見て、今やるべきか、まだ待てるかを正直にお伝えします。
| ベランダの状態 | 外壁塗装と同時にすること | 追加費用の目安 |
|---|---|---|
| 色あせ程度(防水層は健全) | トップコート塗り直し | 3〜6万円 |
| 細かなひび | トップコート塗り直し | 3〜6万円 |
| 深いひび・膨れ・剥がれ | 防水層からやり直し | 8〜15万円 |
| 問題なし(築5年以内など) | 何もしない | 0円 |
※ いずれも外壁塗装と同時に施工する場合の追加費用の目安(税込・足場は外壁塗装分に含まれるため不要)です。単独工事の場合は足場代 約16万円が別途かかります。
FAQ
当社の実額で5.9万円〜(5㎡・税込)です。ただしこれは外壁塗装と同時に行った場合の金額で、足場代を含んでいません。ベランダ防水だけを単独で頼むと足場が必要になり、足場代は約16万円かかります。つまり工事そのものより足場のほうが高くなります。一般的な相場は10㎡でウレタン防水8〜12万円、FRP防水10〜15万円、トップコートのみ3〜6万円とされています。
あります。防水層(下の層)が生きていて、表面のトップコートだけが色あせている・薄くなっている段階なら、トップコートの塗り直しで済みます。費用は防水層からやり直す場合の3分の1程度です。トップコートは5年前後、防水層は10〜15年が目安の周期で、この違いを知らずに「防水工事一式」を提案されるケースがあります。まずどちらの段階かを確認してください。
多い順に、①防水層のひび割れ・剥がれ ②排水口(ドレン)の詰まり ③立ち上がり部分(壁との境目)のシーリング切れ ④笠木(手すり壁の上部)の隙間 ⑤サッシまわりのシーリング切れ、です。床面だけを見て原因が分からない場合、笠木やサッシまわりが原因のことがよくあります。ベランダの真下の部屋の天井にシミが出ていたら、すでに雨漏りが進んでいる状態です。
防水に劣化が出ているなら同時が合理的です。理由は足場です。ベランダ防水も足場が必要な工事で、足場代は約16万円。防水工事そのものが5〜15万円程度であることを考えると、単独で頼むと工事費より足場代のほうが高くなります。外壁塗装のときに一緒にやれば足場は1回分で済みます。ただし防水がまだ健全なら、無理に同時にする必要はありません。
新築時にFRP防水だったベランダは、次もFRPで施工するのが原則です。既存の防水層との相性があるためです。一般的な特徴として、FRPは硬くて丈夫・歩行に強い・工期が短い、ウレタンは複雑な形状に対応しやすい・既存の上から施工しやすい、という違いがあります。木造住宅の一般的なベランダは新築時にFRPであることが多く、その場合はFRPかウレタンの重ね塗りが選択肢になります。
凍害があります。防水層の表面に細かなひびが入ると水が入り、宮城の冬は0℃をまたぐ日が多いため、その水が凍って膨張し、内側からひびを広げます。この凍結融解のサイクルが、関東より劣化を早めます。また春先に雪が解けるとき、落ち葉や砂と一緒に排水口(ドレン)が詰まり、水が溜まったまま凍るという二次被害も起きます。冬前に排水口を掃除しておくだけでも違います。
OUR ANSWER
当社は外壁・屋根・防水をすべて自社で施工します。お見積りのときにベランダも点検して、今やるべきか・まだ待てるかをお伝えします。トップコートで足りるならそう申し上げます。診断・お見積りは無料です。
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